ここでは、当ホームページのほか、御坊祭で耳にする簡単な用語の紹介を行います。
ただし、他の祭でも一般的に見られるような基本的な用語(御輿や獅子舞など)については省略しています。
このサイトを閲覧している途中にもし分からない単語とかが出てきたら、ここを見ていただけばと思います。
【ア行】 | 足固め(あしがため) | 10月3日に行う「ならし」のこと。各組が四つ太鼓や仮屋台を出して地下を廻る。 |
伊勢音頭(いせおんど) | 御坊祭の道中囃子。詳細は「御坊祭の囃子」を参照。 | |
氏子組(うじこぐみ) | 祭に参加する組のこと。御坊祭では10組あり、うち島組を除く9組が祭礼行事に参加している。 | |
氏子総代(うじこそうだい) | 各地区の氏子の代表。但し、氏子組の神振行事奉納等にはあまり関わらず、主に神社の式典などに携わる。 | |
押す(おす) | 四つ太鼓や屋台を担ぐこと。御坊・日高地方の方言で「押す」と呼ぶ。 | |
大川橋(おおかわばし) | 渡御の帰りに渡る、西川にかかる橋。この橋がお渡りの終了地点であると言っても差し支えないだろう。 | |
大道具(おおどうぐ) | 御坊祭では特に四つ太鼓のこと、また広義では屋台や幟などを含めてもいう。 | |
おこし | 腰巻のこと。御坊祭の本来の正装であるが、昨今では「タッツケ」に代わり着用しない者も多い。 | |
【カ行】 | かいらぎ | 奴の帯に差す2本差の木刀のこと。 |
傘揃え式(かさぞろえしき) | 御坊祭の宵宮(10月4日)のこと。各組の傘鉾を小竹八幡宮境内に揃えることに由来される。 | |
春日組(かすがぐみ) | 氏子組の一つ。長らく中絶していたが、平成16年に復活した。 | |
肩ならし(かたならし) | 10月1日、2日に一部の組で四つ太鼓、仮屋台で地下廻りをすることである。または、「足固め」のこと。 | |
上組(かみぐみ) | 氏子組の一つ。奴踊り、獅子舞を奉納する、御輿副(みこしぞえ)である。 | |
紀小竹組(きしのぐみ) | 氏子組の一つ。獅子舞を奉納する。 | |
行司(ぎょうじ) | 各氏子組の最高責任者のこと。通常は2人から3人が選出される。 | |
戯瓢踊(けほんおどり) | 御坊町の長老が奉納する神振行事。県無形文化財、国選択芸能。 | |
ゴシャク(ごしゃく) | 獅子舞における中盤から終盤にかけて鉄砲にうたれる場面のこと。 | |
御坊町(ごぼうちょう) | 氏子組の一つ。奴踊り、戯瓢踊、獅子舞を奉納する。更に地下を7組に分けるので「御坊組」とはいわない。 | |
【サ行】 | サイテクリョウ(さいてくりょう) | 四つ太鼓を差し上げ静止し、乗り子が反り返る所作。四つ太鼓の一番の見せ場である。 |
先奴(さきやっこ) | 奴を着る世話人及び若い衆を代表する者。但し、「奴踊り」「雀踊り」を奉納しない組には存在しない。 | |
差す(さす) | 枠(わく)の部分に人が入り、四つ太鼓を高々と上げること。 |
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地下(じげ) | それぞれの氏子組の地区(区域)のこと。 | |
芝(しば) | 「宮芝(みやしば)」の項を参照。 | |
芝若衆(しばわかしゅう) | 準備や諸芸奉納等には携わらないが、祭の日に四つ太鼓を担ぎにくる、いわゆる「当日組」の地下在住の人。 | |
島組(しまぐみ) | 氏子組の一つ。現在は祭礼行事に参加していない。 | |
下組(しもぐみ) | 氏子組の一つ。雀踊り、獅子舞を奉納する。 | |
しるし | 幟の別称。特に五反幟のことを指す。 | |
10組(じゅっくみ) | 氏子組の数。詳しくは左タブより「氏子組紹介」を参照。 | |
神振行事(しんしんぎょうじ) | 氏神様に奉納する諸芸のこと。神「賑」行事とも書く。四つ太鼓の奉納は一般的には含まれない。 | |
新町(しんまち) | 中組の通称。過去には「新町組」と呼ばれていた。「新町」の由来は「中組の紹介」より歴史を参照。 | |
雀踊り(すずめおどり) | 下組が奉納する神振行事で、雀の動作を真似た踊り。市無形文化財。 | |
世話人(せわにん) | 祭に長年参加してきた、概ね35〜40歳以上の人。祭礼道具では「屋台」を担当。 | |
総代(そうだい) | 「氏子総代(うじこそうだい)」の項を参照。 | |
薗(その) | 御坊市の地区名で、中組、下組、紀小竹組、東薗組、上組が含まれるが、祭では特に東薗組のことを指す。 | |
【タ行】 | タッツケ(たっつけ) | 御坊では鯉口シャツ、腹掛、股引(パッチ)のこと。最近流行しているのだが、御坊祭の正式な装束ではない。 |
茶免(ちゃめん) | 下組の通称。地区名から由来する。最近では「下(しも)」や子供の間では「雀」という言い方もある。 | |
長サイ棒(ちょうさいぼう) | 四つ太鼓の最も長い担ぎ棒のこと。 | |
椿(つばき) | 上組の通称。かつて椿の木が多かったのが由来と思われる。 | |
デッツク(でっつく) | 屋台についてある締太鼓のこと。獅子舞をする上でテンポを決める重要なものである。 | |
殿中宿(でんちゅうやど) | 世話人が集う宿のこと。「連中(れんちゅう)宿」とも言う。 | |
取締(とりしまり) | 世話人のこと。または世話人の上の地位という組もある。 | |
土呂幕(とろまく) | 屋台の長持ち箱を覆う幕のこと。 | |
屯所(とんしょ) | 御坊祭では、宮入前に大道具等が最初に集う場所のことを指す。 | |
【ナ行】 | 中組(なかぐみ) | 氏子組の一つ。奴踊り、獅子舞を奉納する、宮本である。 |
七組(ななくみ) | 氏子組の御坊町で更に分けられる7つの組のこと。西上・西下・東上・東下・中上・中下・古寺内である。 | |
七つ割り(ななつわり) | 御坊町の費用の7組の割合のこと。 | |
名屋組(なやぐみ) | 氏子組の一つ。獅子舞を奉納する。 | |
乗り子(のりこ) | 四つ太鼓に乗り太鼓と叩く子どものこと。主に小学校2〜6年生の男子が乗り子になる。 | |
【ハ行】 | 放れ駒(はなれごま) | 宮入などの人の注目が浴びる所で各組の四つ太鼓をハシゴする、所属不明の担ぎ手たちのこと。 |
八幡筋(はちまんすじ) | 小竹八幡宮鳥居前より真っ直ぐ延びる道のこと。宮入で順番待ちをする道である。 | |
濱(はま) | 濱之瀬組の通称。子供の間では「お多福」という言い方もある。 | |
濱之瀬組(はまのせぐみ) | 氏子組の一つ。奴踊り(ただし、最近は取り止めてる)、獅子舞を奉納する。 | |
東薗組(ひがしそのぐみ) | 氏子組の一つ。獅子舞を奉納する。 | |
【マ行】 | 御輿副(みこしぞえ) | 御輿の警護役のこと。元宮があった上組が担当する。 |
宮芝(みやしば) | 神社前にある広場のこと。本祭の宮入ではここで四つ太鼓が1時間練りまわす。単に「芝」とも呼ぶ。 | |
宮費(みやひ) | お宮の年間維持費のこと。 | |
宮本(みやもと) | お宮が地下にあり、お宮の世話を務める地区のこと。御坊祭では中組がこれに当たる。 | |
元宮(もとみや) | 1678年まで小竹八幡神社があった場所。現在の御坊市立体育館付近。 | |
【ヤ行】 | 役職(やくしょく) | 年齢や経験別に分けられる「若衆頭」や「世話人」などの区分。但し、この区分を廃止した組もある。 |
屋台(やたい) | 獅子頭を運搬道具で、組を象徴する最も重要なものの一つである。 | |
奴(やっこ) | 本来の意味は江戸時代の武家の下僕(しもべ)のこと。御坊祭では奴の装束の「奴襦袢」のことを指す。 | |
奴踊り(やっこおどり) | 中組、御坊町、上組(以前は濱之瀬組も)が奉納する神振行事で、奴の「振り」を見せる踊り。 | |
奴襦袢(やっこじゅばん) | 御坊祭に着る装束。御坊祭は奴襦袢・腰巻・帯・手ぬぐい・足袋・頭巾が正装。 | |
宿(やど) | 祭で各氏子組の若衆頭や世話人が集まる会場のこと。 | |
宵宮(よみや) | 一般的な発音は「よいみや」であるが、御坊では方言で「よみや」と発音する。 | |
4日(よっか) | 御坊祭に参加する人は、地域の他の宵宮のことを「4日」と言ってしまう人が多いとか、多くないとか(笑。 | |
四つ太鼓(よつだいこ) | 太鼓台の一種。御坊祭では祭礼余興道具としての扱いであるが、祭りの一番の見世物でもある。 | |
【ワ行】 | 若衆頭(わかいしゅうがしら) | 地区内で祭礼に携わる若者達のこと。四つ太鼓の準備や獅子舞の奉納などを行う。単に若衆(わかいし)とも。 |
若連(わかれん) | 若衆頭連合会の略で、各組より選出された若衆頭で構成される。4日夜に行われる「若連行事」を主催。 | |
若連行事(わかれんぎょうじ) | 傘揃え式のあとに行われる、若連主催の余興行事。四つ太鼓だけが参加する。 | |
枠(わく) | 台枠の略称で、四つ太鼓の土台、基礎部分のこと。 | |
枠橋(わくはし) | かつて川渡御をしていたところにかかる、西川大橋のこと。お渡りで渡る、最も重要なポイントとなる橋である。 |