御坊祭は、言うまでもなく小竹八幡宮の例大祭。
いわゆる「市民祭」といった類との違いはそこにある。

「神社」の祭礼は、イベントとは全く違う。
商店街の「○○まつり」が、何百年続いても、この
御坊祭とは同じ扱いにはならない。

どのように違うのか。それは、目的の違い。

商店街のイベントは、「みんなが楽しむため」。
文化祭のダンス等は、「みんなに見てもらうため」。
御坊祭は、「氏神様への敬い、祈り、感謝すること」。
 そして、氏神様より守っていただこうとするもの。
 五穀豊穣や、無病息災といった形で。
 それが御坊祭を行う真の目的である。

 ところが、今現在、商店街のイベントや文化祭等と
 同じ見方で見ている人達が多いのも確かなようだ。
 余興行事である、若連行事ではそのような目的でも
 いいかもしれない。

 でも、神社祭式であるそれ以外の場所では、
 氏神様への奉納という気持ちを忘れてはならない。
 例えば、装束にしても、過去の歴史を捨てて、
 奴も着ずにタッツケ姿で参加する者もいる。

 このままでは、御坊祭は形骸化してしまい、
 単なるイベント=Festivalとなってしまいかねない。
 
 一度、考えてもらいたい。
 何の為に祭をして、氏神様の喜ぶこととは何なのか。
 人に見せるための、祭ではないということを。

 変わらないものとして、後世へと伝えるために。