祭の前日、10月3日。
 練習・準備の全てが完了し、後は本番を待つばかり。

 会場では慰労と祭の成功を祈願した宴が続く。
 祭を前にして、人々の顔には笑顔が溢れる。


 この日は練習の総仕上げ。奉納練習を行い、
 そして、四つ太鼓が街へと繰り出す。
 この日は全ての組が地下内で四つ太鼓が練り歩く。
 その熱気とパワーは、もはや本番そのもの。

 街中では、他の組の四つ太鼓と邂逅することもある。
 共に祭の成功を祈願し、かき比べを魅せる。
 この時が、一番楽しい瞬間だ、という人も少なくはない。

 この日は「足固め」。前夜祭とも言われるが、
 もはやこれは「祭の開始」にあたるだろう。