中組の組織は、行司を筆頭に先奴、世話人、若衆頭がいます。
また、地区を代表し神社に携わる者として氏子総代が別にいます。

はじめは誰もが若衆頭の下から始まり、年数を経て位が上がっていきます。



【氏子総代 −うじこそうだい

氏子総代は名の通り、地区の氏子を代表する人です。
長年にわたり地区に貢献した人が選ばれ、主に神式に携わります。

【行司 −ぎょうじ

行司は、氏子組の祭礼一切を仕切る役です。長年祭に参加し、祭りを
支えてきた者が選ばれます。中組では毎年2名が担当します。
氏子総代は「氏子」の代表なのに対し、行司は「組」の代表です。

【先奴 −さきやっこ

先奴は奴を着る人、つまり世話人と若衆頭の代表で、前掛けと独特の頭
巾・刺繍入りの奴を着ます(但し、現在はお渡り時以外は、行司も奴を着
る事が多くなっています)。 
先奴が着る衣装

左の写真は頭巾と刺繍の盃、
右は二本差(刀)と前掛けです。

【世話人 −せわにん

祭りに長年参加してきた、概ね40歳以上の人です。祭の世話役を務め、
組の中で最も重要である 「屋台」を担当します。

【若衆頭 −わかいしゅうがしら

文字通り氏子組の若い衆を取り纏める役で、四つ太鼓や幟、獅子舞等を
担当する、いわば組の原動力となる役目です。おおむね18歳から40歳
前後までの社会人で構成されます。また、若衆頭の中から中組では毎年
8名が「若衆頭連合会(若連)」の会員となります。

【若衆頭連合会員】
若衆頭連合会とは、各組の若衆頭の中から8名程度が選出された若衆
で構成される会であり、4日の夜に行われる「若連行事」を主催したり、
各組の揉め事を迅速に解決したりすることを担当します。

 現在、他組では少子高齢化に伴う人手不足などの影響で地下に縁のない人を氏子組の組織に加えたりしている組もありますが、中組では【「中組」の奉納は「中組」によるものであり、縁のない人を加えてまでやる必要はない】という考え方が根強く、新町に縁のない人を中組の組織に加えるということはありません(余興道具である四つ太鼓の担ぎ手を除きます)。